ブラックカードというのは、一般的に持つのがかなり難しいと言われている「ゴールドカード」、「プラチナカード」よりもさらに社会的なステータスを持っている人向けに発行されているクレジットカードの事です。
現在はこれよりも上のクレジットカードの分類は存在しない為、ブラックカードは最上級のカードであると言えます。
掲載元:http://www.poitan.jp/archives/12008
では、そんなブラックカードはどうすれば入手する事ができるのでしょうか。
それを解説します。
目次
ブラックカードの特徴
入手方法を説明する前に、まずはその特徴から見ていきましょう。
ブラックカードという名称自体はアメックスが最初
そもそもブラックカードの名前の由来は、元祖はアメリカンエキスプレス社のセンチュリオンカードといわれるクレジットカードの色が黒かった為であるとされています。
そしてその後、競合他社も黒色のクレジットカードを発行し始めた事で広くブラックカードが出始め、ジャンルが確立しました。
現在はゴールドカードよりもステータスが上のプラチナカードが存在していますが、その上がブラックカードです。因みにプラチナカードという名称を初めてつけたのはアメリカンエキスプレスです。
ブラックカードの年会費
ブラックカードは他のクレジットカードと違って、年会費は非常に高額です。
誰でも持つような一般的なクレジットカードは無料の物から高くても2,000円程度が一般的です。ゴールドカードでも年会費は1万円前後がほとんどですが、ブラックカードは年会費が最低でも5万円はかかります。
さらにアメリカンエキスプレスのセンチュリオンカードのようにとりわけステータスが高い場合は最低でも30万円以上の年会費が必要です。
ブラックカードの年会費をまとめてみました。
ブラックカードの名称 | 年会費 |
アメリカンエキスプレスセンチュリオンカード | 年間約35万円 |
ダイナースクラブプレミアムカード | 年間約13万3千円 |
JCB THE CLASSカード | 年間約5万円 |
ブラックカードを持つ多くの人が所有してるアメリカンエキスプレス・センチュリオンカードは1カ月にすると3万円以上の支払う必要があります。
年会費だけではない
ブラックカードを持つのに招待状がきてもそのまま持てるわけではありません。年会費がこれだけかかるのに対して、さらに入会金が54万円もかかります。
総額で言えば、ブラックカードを持つためには年会費、入会金を合わせて約90万円を支払う必要があるのです。
ブラックカードの入手はかなり難しい
では、この高い年会費を払えばブラックカードを所有する事はできるのか。
結論から言えば、年会費を払えたとしても持つことはできません。ブラックカードを持つには何重にもある条件を全てパスする事ができないと持つことはできません。
一般的なクレジットカードよりも信用度が高く要求される為、信用情報の弱い場合には、この条件をパスすることが難しいカードなのです。
ブラックカードの入手方法
ブラックカードの入手は一般的なクレジットカードのような郵送での申し込みやインターネットからの申し込みはできません。
では、どうすれば持つことができるのかというと、クレジットカード会社から「ブラックカードを持つに値する人である為、持ってください」という招待状のような物が届きます。
それが届かない限りは入手する事はできないカードなのです。
一般的なクレジットカードは自分から申し込みをして審査をしてもらいますが、ブラックカードはカード会社から招待されて入手するような方法になるというわけです。では、ブラックカードの入手の条件を見ていきましょう。
アメリカンエキスプレス・センチュリオンカード
入手条件
まず、アメックスが発行するゴールドカードを所持する必要があります。
そしてゴールドカードである程度の利用履歴を磨いていく必要があります。
ある程度使用してると、ゴールドカード所持者にプラチナカードの招待状が届きますので、プラチナカードを入手して下さい。
プラチナカードを所有したらゴールドカードの時と同じように利用履歴を磨いていきます。
プラチナカードを利用していると一定時期を過ぎるとセンチュリオンカードの招待状が届き、ここで初めて所有する事ができます。
▼アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの詳細はこちら
ダイナースクラブプレミアムカード
入手条件
まず初めにダイナースクラブカードを入手したら、そのカードを利用していくと、ダイナースクラブプレミアムカードの招待状が届きます。
ステップとしてはアメックスに比べると少ないですが、そもそもダイナースクラブカード自体が持つのにハードルが高い為、入手難易度は比較的高いといえるでしょう。
JCB THE CLASSカード
入手条件
こちらの入手方法は、まずはJCBゴールドカード
利用履歴によって、JCB GOLD THE PREMIERの招待状が送られてきます。
JCB GOLD THE PREMIERを所有し、利用履歴を磨いて行くと、最終的にJCB THE CLASSカードの招待状が届くのでここで初めて所持する事ができるようになります。
センチュリオンカードの大きな違いはJCB GOLD THE PREMIERカードは入手の条件が明確化されてる為、その分入手難易度は少し低いです。
いずれにせよ、このように各社何ステップもの工程を踏んで初めて入手する事ができるものなので、その入手難易度が高いことがわると思います。
人によって様々ですが、最低でも入手までには1年以上の期間が必要と言われています。
利用履歴を磨いていくことに関して
では、招待状をもらえれば入手ができるなら招待状をもらえばいいと思う人も多いと思いますが、そこがブラックカードの入手の難しい所でもあります。
ブラックカードにはそもそも入手するための加入条件明記しているカード会社はありません。どの程度の入手条件なのかは持った事がある人しか分からないのです。
つまり、どうすれば入手する事ができるのかはわからない為、招待状を獲得する事ができる利用履歴を残していこうにもどの程度の利用履歴が必要かは明らかにされていません。
ただし、現在はインターネットの普及によって情報サイト等である程度の情報までは手に入れる事はできるので、確実性はないものの、入手するための利用履歴の磨き方を調べることはできます。
利用履歴の磨き方
ブラックカードの入手の為の利用履歴の磨き方をいくつか紹介していきます。
この方法はブラックカードに限らずプラチナカード等の入手の際にも使うことができるので、覚えておくと良いと思います。
入手に必要なクレジットカードを入手する
大前提となるアメックスならゴールドカード、ダイナースクラブプレミアムカードならダイナースクラブカードなどを所有する事です。
各社の上位のカード、すなわち最初の登竜門となるカードを入手する必要があります。
対象のクレジットカードの使用
クレジットカード会社側からしたら所有者がクレジットカードを利用してくれない事には意味がありません。
カード会社からすると、クレジットカードを多く利用してくれる人は優良な顧客になるので、使っていかないといけないのは当然と言えます。
ブラックカードを入手しようとしたら、カード会社の優良顧客になれば良いのです。利用額は年間でいくら使ってるかのハードルを設けている可能性は極めて高いので、公共料金の支払いやコンビニ利用まであらゆる場面で審査対象となるカードで支払いをしましょう。
高級店で積極的に利用していく
クレジットカードの利用料金が大きいからといって優良顧客になれるかと言われると、そうとは限りません。
というのは、会社の経費の建て替えをクレジットカードで支払っている人や、祝い事などで一時的に高額な利用をする人も多くいる為です。
利用額の多さは審査基準のひとつとして判断されるため、有効です。
しかし、同時にクレジットカードを使う場所もカード会社は重要視してる可能性が高いのです。
例えば、エルメスやロレックスといった高級店、五つ星レストランなどでの利用、つまり通常の生活レベルのステイタスが問われるわけです。エンターテイメントやプライベートな場面における利用額が基準の一つとなると考えられます。
海外での積極的な利用
高級な場所での利用という面では積極的にクレジットカードを利用するということと同じになります。
海外での使用頻度の高さはカード会社からしたら、海外旅行に行けるだけの裕福さがあること又は、海外での仕事ができるような人である証拠になる為です。
格安の海外ツアーでも構わないので積極的に海外旅行で利用していく事をお勧めします。
しかし、こんな情報もあるので一つ記載しておきます。
アメックスは海外旅行などの利用回数等だけでなく、行先に関してもチェックしているようです。プラチナカードを所持していて、中国方面に行くことが多い、ある男性は情報をくれた方はアメックスからキャセイパシフィック航空の上級会員になれる招待状が送られてきたそうです。
そこには中国方面に行くことが多い方を中心に案内を送らせていただいてるとの事だったそうです。
カード会社のトラベルデスクを積極的に利用する
ブラックカードの招待状をもらうには、カード会社に対してもっと利用してもらいたいと思われるような良い印象を与えないといけません。
それは言い換えるならカード会社に対して利益を与える事ができるかが大事であるという事です。しかし、キャッシングを利用したり、分割払いを利用したりというのはあまりお勧めしません。
カード会社に対しては利益になるかもしれないが、利用者の信用は落ちてしまうので、ブラックカードを所持するに値する人間になれないからです。
では、どうすればいいか、それはカード会社のトラベルデスクなどのサービスを利用してあげるといいと思います。
例
JCBカード | JCBトラベルデスク |
アメックス | メンバーシップトラベルサービス |
ダイナース | ダイナースプレミアムデスク |
上記のこれらを積極的に利用すればカード会社はそれだけ利益が増える事になるので、先行投資だと思って利用してみるのはありだと思います。
支払いは原則一括払いにし、遅延はさせない
基本的に一括払いでの利用をし、さらに引き落とし額は必ず銀行に入れておくことを忘れずにおこなうことも大事です。(そもそも引き落とし額に見合う残高が銀行にない時点でブラックカードを所有する資格はありません。)
利用する場所や利用金額が良くても分割払いやリボ払いでの支払いをする事はカード会社からするとあまり信用の良い利用者とは思われません。
支払い遅延は起こさずに引き落とし日当日には必ず利用料金は入れておくようにしましょう。
ブラックカード所有者に対してのサービス
ブラックカードは買い物をする為の物ではあるが、それだけではありません。
サービスの付帯もたくさんあります。
その内容はブラックカードを発行してるカード会社によっても様々ですが、一般的に以下のようなサービスがあります。
コンシェルジュサービス
プラチナカードでも多くの会社で提供されていますが、ブラックカードと言えばこのサービス。コンシェルジュは自分の代わりに色々な面で働いてくれる執事のような存在の事です。
このサービスは、飛行機の手配、新幹線チケットの手配などを行ってくれたり、欲しい物の検索や購入の代行、イベントチケットの購入など、ブラックカードで利用できるものは基本よほどの事がない限りは受け入れてくれます。
コンシェルジュのサービスで利用できるのは高級な場所だけなのか
コンシェルジュのサービスで予約する事ができるのは高級な場所じゃないといけないのかと思うかもしれませんが、そんな事はありません。
例えば、1泊5,000円程度のビジネスホテルの予約でも行ってくれます。
コンシェルジュは365日24時間利用できる
このコンシェルジュサービスの嬉しい点は、24時間365日対応をしてくれるということです。
昼間仕事で電話ができず、日曜日に相談したいという人でも対応してくれるのが嬉しい所です。
さらに、このコンシェルジュサービスは日本のみならず、海外でも利用する事ができます。海外であればコレクトコール等を利用して電話する事ができるので、高い海外通話を気にせず、1円も使わずに電話をすることができます。
これは英語などの現地の言葉がわからない人にはありがたいサービスと言えます。
現地の言葉がわからず、コンシェルジュに電話をして、通訳をお願いしたりすることもできるので、お店の予約やチケットの購入以外にも様々なニーズ・リクエストにも対応してくれるのはありがたい所ですね。
ホテルや航空券が自動でアップグレードされる
ブラックカードを利用してホテルや航空券を予約したりすると、こちらが特に何も言わなくても、自動的に客室や座席のレベルがアップグレードされるサービスがあります。
簡単に言えば、ブラックカードで支払いをすると、それだけで、ビジネスクラスがファーストクラスになり、ホテルの一般客室がスイートルームになることがあります。
このサービスはブラックカードを所有してるからこそのメリットだと言えます。
その他にあるプラン
その他のブラックカードホルダーの方向けのサービスは以下のようなものがあります。
・高級ホテルの食事代が半額になる
・ブラックカード所有者のみの特別なコンサートが開催される
などです。
アメリカンエキスプレス センチュリオンカードの特典
アメックスの特典を見ていきましょう。
とはいってもかなりの数があり、掲載しきれない為、一覧で記載いたします。
・希望すればカード自体をチタンカードに変更できます
・センチュリオン・パーソナル・コンシェルジェが常にサポートしてくれます
・有名ホテルやグループの上級会員資格を無料で取得することができます
・エミレーツ・スカイワーズ・ゴールドのステータスホルダーになることができます
・JAL・ANAのファーストクラス又は、プレミアムクラスへのアップグレードができます
・営業時間終了した後に貸し切りでショッピングを楽しむことができます
・フリー・ステイ・ギフトが付く(年1回の無料宿泊2名分)
・年会費4万円以上のプライオリティ・パスが無料で発行されます
・2名以上の予約をすることでレストランのコース料理が1名分無料になります
・「一見さんお断り」等の高級料亭への予約をすることができます
・星野リゾートでの夕食、朝食が無料になる国内リゾートアクセスが可能になります
・デルタスカイクラブ、アメックス・エアポートラウンジをそれぞれ利用する事ができます
・死亡・後遺障害最高1億円、傷害・疾病治療費最高2,000万円の付帯保険がついてきます
・セカンドオピニオンや優秀な専門医等の紹介サービスがあります
・海外旅行先などをした際でも24時間日本語でサポートを受ける事ができます
・国内外の手荷物を無料で宅配してくれるサービス(往復)や空港までの無料送迎をしてくれるサービスが受けられます
・センチュリオン会員限定のラグジュアリーな特典・イベントなどの参加もできます
・ポイントの有効期間が無期限な為貯め続ける事ができます(マイルも無期限で貯められる)
これらはほんの一部の特典の為、他にもたくさんの特典があります。この中でも特に人気があるのはコンシェルジュのサービスです。
こちらは上記でも記載したように、24時間365日サポートをし続けてくれるもので、自分ではなかなかできないような煩雑な手続きを代行してくれるというものです。
JCB THE CLASSカードの特典
JCB THE CLASSカードの特典を見ていこうと思います。
ただ、上記で上げた一般的に言われている特典とは多少異なってくる箇所のみ記載していこうと思います。
ディズニーランド内のクラブ33に入れる
JCB THE CLASSカードの所有者であれば、会員限定の極秘のレストランであるクラブ33に年に1回だけ入る事ができます。
クラブ33は知ってる方も多いと思いますが、会員になってる方からの紹介がないと入る事ができないレストランですが、JCB THE CLASSがあればその紹介なく入る事が可能になります。
JCBはディズニーの公式スポンサーなので特典にはディズニー関係の物がたくさんあります。例えば、事前に予約をしていれば、待ち時間なしで協賛のアトラクションに乗ることもできます。
USJでも利用可能なものがある
JCB THE CLASSの所有者は東京ディズニーリゾートだけで特典が受けられるというわけではありません。
大阪のユニバーサルスタジオジャパンでも優待を受けられるものが存在します。
それは、USJラウンジの利用です。
このUSJラウンジはJCBプラチナカード所有者も利用できますが、JCB THE CLASSカード所有者も利用できます。
USJラウンジはジュラシック・パークのアトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」の施設内に設置されています。
施設内ではアトラクションの優先搭乗、ドリンクサービス、休憩としての利用、雑誌の観覧のサービスを受ける事ができます。ラウンジの利用は、平日は10時~12時、13時~17時。土日祝日は10時~12時、13時~19時です。
ダイナースクラブプレミアムカードの特典
では次にダイナースクラブプレミアムカードの特典を見てみましょう。
ダイニング関係の特典が多い
ダイナースクラブプレミアムカードはダイニングに力を入れているカードなだけに特典もダイニング関係の物が充実しています。
その為、高級レストランの利用を頻繁にされる方ならお得に利用する事ができます。
ダイナースクラブプレミアムエグゼクティブダイニング
ダイナースクラブの特典にはエグゼクティブダイニングといわれるサービスがあります。これは、所定のコースが1名又は、2名分無料になるサービスの事です。
場所によっては4名以上で1名無料になる所もあります。グループ特別プランを利用すれば対象のレストランに限り、会員含め6名以上の利用で2名分無料になるサービスもあります。
このサービスの特徴は、横浜ベイシェラトンホテル&タワーズがこのサービスの対象に加わっていることです。
他のブラックカードの類似サービスでもサービスは含まれていませんので、ダイナースクラブだけになります。
おもてなしプランが付く
参加している多くの店舗で実施されている会員限定のサービスです。
プランの中にはダイナースクラブプレミアムカード限定のプランもあります。
限定優待
ダイナースクラブには料亭プランが用意されていて、通常では予約が難しい一見さんお断りの料亭を予約する事ができます。
さらにプレミアム会員限定の特典がある料亭もあります。これらはダイナースクラブカードを持っているからこその特典になります。
その他にも様々な特典があります。
・フランスレストランWEAKの時は先々行予約ができる
・XEX(ゼックス)5,000円優待クーポンがもらえる
まとめ
ブラックカードは情報が記載されたサイトが存在しません。さらに、入手が難しく、年会費も高額です。
ブラックカードを入手する為には、ゴールドカードの所有から始めて、ニーズに合わせてプラチナカード会員になる必要がありますが、所有者には様々な特典や充実したサービスが付く為、入手するメリットはあります。