1枚で全てを賄えるクレジットカードは理想ですが、なかなかうまくいきません。
どのクレジットカードにも弱点やデメリットがありますが、その弱点やデメリットをもう1枚のカードで補えば問題ありません。
クレジットカードの使い分けには様々な目的がありますが、今回はその中でも代表的な組み合わせと使い分けによるメリットを紹介しましょう。
目次
電子マネー派は「リクルートカード」「ビックカメラSuica」「dカード」の使い分けでポイントがザクザク!
簡単支払いで人気の電子マネーでポイントを貯めたいならば、「リクルートカード」は外せません。
リクルートカードにはVISA・マスター・JCBの3種類がありますが、VISA・マスターならば、
- nanaco
- 楽天Edy
- モバイルSuica
- SMART ICOCA
の4つの電子マネーへのチャージで、1.2%分のポイントが貯まります。
さらに、リクルートカードはau WALLETプリペイドにauかんたん決済経由でチャージすることでも1.2%分のポイントが得られ、au WALLETプリペイド利用でも0.5%分のWALLETポイントが貯まるので、絶対におすすめです。
ただし、リクルートカードを使った電子マネーへのチャージでポイントが付与されるのは、月間3万円までとなりました。
移動に買い物に使える「Suica」をリクルートカードの上限から外すために、「ビックカメラSuicaカード」を使い分けるといいでしょう。
ビックカメラSuicaカードを使ってSuicaにチャージすると、1.5%分のJRE POINTが付与されるので、リクルートカードでチャージするより還元率が高いです。
また、モバイルSuicaを利用するには年会費として1030円が必要となるのですが、ビックカメラSuicaカードがあればその年会費も必要ないので、使いやすい環境となります。
後払い式でチャージの手間もなく、使える場所も多い電子マネー「iD」は、残念ながらリクルートカードの対象外ですので、それを補うべく「dカード」を使い分けるといいでしょう。
dカードにはiDが搭載されており、iDを利用すると1%分のdポイントが貯まります。
さらに、dカードにはiDを利用すると追加でポイントがもらえる「iD特約店」が設定されており、対象店舗も以下のように豊富です。
- ENEOS:100円利用でさらに1ポイント
- オリックスレンタカー:100円利用でさらに3ポイント
- マツモトキヨシ:100円利用でさらに2ポイント
- 紀伊国屋書店:100円利用でさらに1ポイント
- 伊達の牛たん本舗:100円利用でさらに2ポイント
- ビッグエコー:100円利用でさらに2ポイント
- 東京無線タクシー:100円利用でさらに1ポイント
1契約で使い分けならば「楽天カード」がおすすめ!
クレジットカードを何枚も持つには、カードの枚数分だけ契約をしなければならず面倒です。
カード会社の中には、1契約で複数のクレジットカードを持てる「デュアル発行」がありますが、中でもおすすめのカードが楽天カードです。
楽天カードには一般カードでも複数のラインナップがあり、しかもランク違いでのデュアル発行が可能です。
ただし、2枚持ちには以下のような条件があります。
- 1枚目は通常の楽天カード(VISA)
- 1枚目が楽天プレミアムカードの場合、2枚目は楽天ビジネスカード
- 2枚目はVISA以外から選択可能
- 2枚目としてディズニーデザインを選べない
2枚目としておすすめなのが、「楽天プレミアムカード」です。
楽天カードの中ではハイクラスのカードですが、比較的ハードルが低く、申込から1週間程度で届きます。
楽天プレミアムカード最大のメリットは、世界各地の空港ラウンジが利用可能な「プライオリティパス」のプレステージ会員に無料登録できる点で、プレステージ会員の年会費が4万円強なのを考えると、これだけで楽天プレミアムカードの年会費(1万800円)をペイできます。
楽天グループ内の特典は、楽天プレミアムカードの方が楽天カードより充実しているので、楽天グループで使うならこちらをメインに使い分けした方が良いでしょう。
女性ならば、2枚目は「楽天PINKカード」がおすすめです。
通常の楽天カードのスペックはそのままに、このカード限定の特典も以下のように付帯しています。
サービス名 | 月の費用 | 内容 |
楽天グループ優待サービス | 324円 | 楽天グループでポイントアップやクーポンプレゼントなど |
ライフスタイル応援サービス | 324円 | 11万以上の多彩な割引・優待特典 |
楽天PINKサポート | 220~240円 | 女性にうれしい補償プラン |
マスター・JCBブランドはお買い物パンダデザインが選べますので、デザインにこだわる方はどちらかのブランドにするといいでしょう。
学生なら「三井住友VISAデビュープラスカード」「学生専用ライフカード」の使い分けで最高のコスパを!
初めてのクレジットカード選びで悩んでいる学生は、「三井住友VISAデビュープラスカード」がおすすめです。
三井住友カードは一流ですが、このカードは審査のハードルを比較的低くしています。
それでいてポイント還元率1%、年会費が実質無料、最高100万円のショッピング保険が付帯など、メインカードとして遜色ありません。
さらに、満26歳以降最初のカード更新時に「三井住友VISAプライムゴールドカード」に、満30歳以降最初のカード更新時に「三井住友VISAゴールドカード」に切り替わりますので、確実にステータスアップができます。
ただし、三井住友VISAデビュープラスカードには海外旅行傷害保険が付帯していないため、若干不安かもしれません。
それを補うべく使い分けでおすすめするのが「学生専用ライフカード」です。
学生専用ライフカードには最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯していますし、海外でショッピング利用した分の5%がキャッシュバックされますので、海外旅行の強い味方です。
また、携帯電話料金は学生ライフカードで支払う使い分けをした方が良いでしょう。
というのも、学生専用ライフカードで携帯電話料金を支払うと、10人に1人の確率でAmazonギフト券500円分が当たるのです。
個人支出とビジネス支出の使い分けが必要な個人事業主には「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」「三井住友ビジネスカード for Owners」
個人事業主は個人の支出とビジネスの支出を明確に分けておかないと、日々の仕分けや確定申告の際に困る羽目となり、ごちゃ混ぜになっていると後ほど税務調査で指摘される可能性があります。
そのため、個人事業主は個人支出とビジネス支出で、クレジットカードの使い分けが必須なのです。
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」はアメックスのプロパーカードなだけあって、年会費が3万円以上する高額なカードですが、ビジネス支出用のカードとして使い分ければ、経費として落とせますので問題ありません。
カード利用状況をもとに、3か月毎に「四半期管理レポート」が送られてきて、経理の管理や社員の経費チェックに役立てられます。
経営について相談したい場合には、船井総合研究所が提供する相談などを優待価格で受けることができます。
アメックスのゴールドカードだけに出張関連のサービスも充実しており、空港ラウンジの利用可能、海外24時間日本語サポート、国内レンタカー5%オフなど特典がてんこ盛りです。
「三井住友ビジネスカード for Owners」ならば、個人名義口座でも個人事業主(屋号)姪の口座のどちらでも作成できますので、個人支出用として使い分けも可能です。
三井住友ビジネスカード for Ownersにはキャッシング枠もあり、個人事業主であれば年収の3分の1以上の利用も問題ありません。
本会員、パートナー会員ともに年会費も安いので、サブカードとして持っていても金銭的負担が大きくありません。
まとめ
クレジットカードの使い分けには、様々な目的があります。
今回紹介した例でいうと、「リクルートカード」「ビックカメラSuica」「dカード」の使い分けは、異なる電子マネーでも好きなくポイントを貯めるため、「三井住友VISAデビュープラスカード」「学生専用ライフカード」の使い分けはステータスとコスパを両立させるためです。
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」「三井住友ビジネスカード for Owners」の使い分けは、個人支出とビジネス支出を明確に分けるためで、「楽天カード」の2枚持ちは組み合わせによって様々な使い方ができます。
今回紹介した以外にも、様々な組み合わせや使い分けが考えられますので、理想の組み合わせを見つけてください。