節約を意識している人は、日々数十円や数百円の割引を求めてスーパーなどを渡り歩いているかもしれません。
そうした生活を送る中で、「節約は大変」と思っている人も多いでしょう。
しかし、実は「クレジットカードで支払う」、ただそれだけで節約につながるものが多数存在するのです。
今回は、節約ができるクレジットカードや方法を一挙に紹介します。
目次
国民年金をクレジットカード払いして節約
まずは、国民年金です。
国民年金保険料の納付方法は、現金払い、口座振替の他に、クレジットカード払いがあります。
クレジットカード払いをすれば、口座振替と同様に事前に決められた日に保険料が自動で引き落とされますので、納付忘れの心配がありません。
それだけでなく、クレジットカード払いにすると国民年金保険料が節約できるのをご存知でしょうか。
国民年金は全ての納付方法で、毎月納付、6ヶ月前納、1年前納、2年前納が設定されております。
最も割引額が多いのは口座振替ですが、クレジットカードで前納を利用した際の毎月納付と比較した割引額は、以下のようになります。
納付方法 | 平成30年度保険料額 | 毎月納付と比較した割引額 |
6ヶ月前納 | 97,240円 | 800円 |
1年前納 | 192,600円 | 3,480円 |
2年前納 | 378,580円 | 14,420円 |
前もって納付する金額が多いほど、割引額も多くなります。
クレジットカードの場合、割引に加えてカードのポイントも付与されますので(一部カードを除く)、支払う金額が多い国民年金保険料は大量ポイントゲットのチャンスです。
ガソリンスタンド系カードでガソリン代を節約
次は、クレジットカードでガソリン代を節約する方法です。
ガソリンスタンドで発行しているクレジットカードの中には、ガソリン代を節約できるものがあります。
日本で最も店舗数が多いエネオスでは、「ENEOSカード」を発行していますが、その中で最も節約に向いているのが、「ENEOSカードC」です。
ENEOSカードの毎月のカード利用額(1ヶ月目)に応じて、以下のように値引き単価が決まります(2ヶ月目)。
月間カード利用額 | ガソリン・軽油の値引き単価 |
7万円以上 | 7円/L引き |
5万円~7万円未満 | 5円/L引き |
2万円~5万円未満 | 4円/L引き |
1万円~2万円未満 | 2円/L引き |
1万円未満 | 1円/L引き |
※灯油は月間利用額に関係なく、1円/L引き
ガソリン・軽油での利用で値引き単価が適用され(3ヶ月目)、請求時に値引き単価が実際に適用されることでキャッシュバックを受けられます。
カード利用はENEOS以外での利用もOKで、本カード以外のETCカード・家族カード・QUICPayの利用も、月間カード利用額にカウントされます。
ガソリン代がお得になるカードについては以下のページでも紹介しています。
「NTTグループカード」でNTTグループの通信料金を節約
日本最大の通信グループであるNTTグループも、クレジットカードを使って通信料金の節約ができます。
①「NTTグループカード」でのショッピング額に応じてキャッシュバック率が決定
月間カード利用額 | キャッシュバック率 |
0~2万円未満 | 0% |
2~4万円未満 | 1.5% |
4~6万円未満 | 3% |
6~8万円未満 | 4.5% |
8~10万円未満 | 6% |
10~20万円未満 | 8% |
20~30万円未満 | 18% |
30~40万円未満 | 28% |
40~50万円未満 | 38% |
50~60万円未満 | 50% |
60万円以上 | 60% |
②キャッシュバック対象の通信料金にキャッシュバック率が適用
(例)
利用店舗・サービス | 金額 |
NTT東日本 | 3,000円 |
NTTドコモ | 10,000円 |
OCN | 2,000円 |
デパート | 12,000円 |
スーパー | 3,000円 |
レストラン | 10,000円 |
合計 | 40,000円 |
キャッシュバック率 | 3% |
キャッシュバック対象料金(赤字の項目) | 15,000円 |
キャッシュバック金額(対象料金×キャッシュバック率) | 450円 |
請求額 | 39,550円 |
キャッシュバックの対象となる通信料金は、以下の通りです。
- NTT東日本
- NTT西日本
- NTTコミュニケーションズ
- NTTドコモ
- OCN
- WAKWAK
- ぷらら
- ひかりTV
- @nifty
- ビッグローブ
- NTTファイナンスおまとめ請求
なお、電話料金以外の公共料金をクレジットカードで支払う方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
毎日の食費を節約するなら「ウォルマートカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」
特定日に割引を受けられるスーパー系のクレジットカードは少なくありませんが、「特定日は忙しくて買い物に行けない」という人も多いでしょう。
そんなときにおすすめなのが、「ウォルマートカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」(ウォルマートセゾン・アメックス)です。
西友・リヴィン・サニーでのお買物が、毎日3%OFFになります。
ただでさえ安い西友の商品価格からさらに3%OFFですので、お得なことは間違いありません。
さらに、毎月第1・第3土曜日はセゾンカード利用で5%OFFになります。
電車料金を節約するなら「大人の休日倶楽部ジパングカード」
電車料金を節約したいならば、「大人の休日倶楽部ジパングカード」がおすすめです。
JR東日本線・JR北海道線を片道・往復・連続で201キロ以上利用すると、何回でも30%割引となります。
また、全国のJR線を片道・往復・連続で201キロ以上利用すると、何回でも20%割引です。
さらに、会員限定のお得なきっぷの販売もあります。
銀行の手数料を節約したい方は「ラグジュアリーカード」
銀行の各種手数料を節約したいのであれば、「ラグジュアリーカード」(チタン)がおすすめです。
ラグジュアリーカードを発行しているのは新生銀行グループの「アプラス」で、新生銀行では取引状況などによって優遇を受けられるポイントプログラムを実施しています。
ラグジュアリーカードを持っているだけで、プログラムの最高ランクにステップアップ可能、以下のような特典を受けることができます。
- 提携金融機関ATM出金手数料が無料
- インターネットによる他行宛振込手数料が月10回まで無料(11回以上も1回103円に割引)
- 円定期預金金利(1年もの)が年0.02%
- 外貨為替手数料が片道7銭(米ドルの場合)
- 住宅ローン事務取扱手数料が30,000円オフ
- 海外送金手数料が月1回無料
銀行は手数料収入を収益の大きな柱としており、なにかにつけて手数料が発生します。
積もり積もるとバカにならない金額ですが、これを節約できるのは非常に大きいですね。
幅広いジャンルで割引を受けられる「エポスカード」
もっと幅広いジャンルで節約をしたいなら、「エポスカード」がおすすめです。
エポスカード会員が利用可能な優待サービス「エポトクプラザ」では、以下のような割引を受けることができます。
店舗名 | 割引内容 |
ロイヤルホスト | 10%OFF |
アート引越センター | 基本料金25%OFF |
シダックス | 室料30%OFF |
ビッグエコー | 室料30%OFF |
ABCクッキングスタジオ(北千住) | 入会金50%OFF |
タイムズカーレンタル | 基本料金25%OFF |
ニッポンレンタカー | 基本料金15%OFF |
グルメからレンタカー、引っ越しまで幅広いジャンルで割引を受けられます。
エポスカードは以下の記事に詳しくまとめていますので、併せて確認してみてください。
ほとんどなんでも1%オフ+ポイントの「P-one Wiz」
極めつけは、ほとんどなんでも1%オフになってしまう「P-one Wiz」です。
このクレジットカードで利用した分は、ほとんどすべてが請求時に1%OFFとなります。
1%OFFの対象外は、以下の商品・サービスです。
- サンリブ
- マルショク
- ポケットカードトラベルセンター
- 電子マネーチャージ
- 金券類
- 生損保等の各種保険料
- ETCカードの利用分
- キャッシング利用分
あとは全て1%OFFとなるので、心強い限りです。
まとめ
クレジットカードで料金を支払うと、キャッシュレスでお買い物ができる、支払いを先延ばしにできるといったメリット以外に、節約につながるというメリットもあります。
ただし、場合によっては口座振替の方がお得なケースもありますので、よく確認しましょう。
クレジットカードで節約できるジャンルは多岐に渡っており、P-one Wizやエポスカードがあれば、ほとんどの支払いを節約することが可能です。
節約できる金額は、1つ1つは少ないかもしれませんが、積もり積もると大きな金額となりますので、積極的に節約を心がけましょう。