東京メトロが発行するクレジットカードに、「To Me CARD Prime」というカードがあります。
これ1枚で、クレジットカード会社のポイントと東京メトロのポイントの2種類を貯められ、貯まったポイントの使い勝手も非常に良いです。
この記事では、To Me CARD Primeの概要をまず説明して、それからメリット・デメリットを紹介します。
To Me CARD Primeの概要
年会費 | 2160円(初年度無料) |
家族会員 | VISA・マスターは1080円、JCBは432円(いずれも初年度無料) |
ETCカード | VISA・マスターは新規発行手数料1080円、JCBは完全無料 |
海外旅行保険 | 最高2000万円(利用付帯。VISA・マスターのみ) |
国際ブランド | VISA・マスター(三菱UFJニコス発行)、JCB(JCBカード発行) |
ショッピング保険 | 年間最高100万円(免責3000円、VISA・マスターのみ) |
ポイント還元率 | 0.5% |
To Me CARD Primeのカード発行元は搭載される国際ブランドによって異なり、VISA・マスターは三菱UFJニコスが、JCBはJCBカードが発行元です。
家族会員やETCカードのコストを2つの発行元で比較すると、JCBの方が低コストでカードを持つことができます。
しかし、いずれの発行元であっても年間50万円以上のショッピング利用があれば、本会員だけでなく家族会員も翌年度の年会費が無料になるので、ヘビーユーザーには大した問題ではありません。
若干コスト高の三菱UFJニコスはその分保険が充実しており、海外旅行傷害保険は最高2000万円、ショッピング保険は年間最高100万円補償されます。
一方、JCBカードでは保険が一切付帯しませんので、補償を重視する人は三菱UFJニコスにするといいでしょう。
To Me CARD Primeのメリット
クレジットカード会社のポイントは使い勝手抜群
To Me CARD Primeは、クレジットカード会社のポイントと東京メトロのポイントの2種類のポイントを貯めることができますが、まずはクレジットカード会社のポイントから説明しましょう。
ポイント還元率は0.5%
To Me CARD Primeを1000円利用するごとに、VISA・マスターは「わいわいプレゼント」というポイントが1ポイント、JCBは「Oki Dokiポイント」というポイントが1ポイント貯まります。
ポイントプログラムの名称は異なりますが、どちらも1ポイント=5円相当の価値があるため、ポイント還元率は0.5%と変わりありません。
年間利用額に応じて翌年度のポイント還元率がアップ
To Me CARD Primeでは以下のように、年間利用額に応じて翌年度のポイント還元率がアップします。
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- 50万円以上利用→翌年度のポイント還元率が10%アップ(ポイント還元率0.55%)
- 100万円以上利用→翌年度のポイント還元率が20%アップ(ポイント還元率0.6%)
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このサービスをVISA・マスターでは「わいわいup」、JCBでは「JCB STAR MEMBERS」と呼んでいますが、サービス内容は大差ありません。
PASMOへのオートチャージでもポイントが貯まる
To Me CARD Primeは交通系ICカード「PASMO」が搭載されていないタイプですが、既存のPASMOをTo Me CARD Primeと紐づけしておけば、PASMOへのオートチャージが可能です。
オートチャージが実行されると、クレジットカード会社のポイントがチャージ金額の0.5%分貯まります。
ポイント還元率では通常の利用と変わりませんが、東京メトロだけでなく首都圏の大手私鉄やJR東日本の改札でもオートチャージが実行されますので、利便性は格段に向上しますね。
貯まったクレジットカード会社のポイントの交換先も豊富
To Me CARD Prime(JCB)の利用で貯まったOki Dokiポイントには、主に以下のような使い道があります。
移行先 | 移行レート |
メトロポイント | 1ポイント→移行先5ポイント |
キャッシュバック | 500ポイント→1500円 |
nanacoポイント | 200ポイント→移行先1000ポイント |
楽天スーパーポイント | 200ポイント→移行先800ポイント |
Amazonでの買物代金に充当 | 500ポイント→1500円 |
JALマイル | 500ポイント→1500マイル |
JCBギフトカード | 1050ポイント→5000円 |
QUICPay付nanacoカード | 1050ポイント→5700円 |
一方、To Me CARD Prime(VISA・マスター)の利用で貯まったわいわいプレゼントは、主に以下のような使い道です。
移行先 | 移行レート |
メトロポイント | 1ポイント→移行先5ポイント |
キャッシュバック | 500ポイント→2000円 |
nanacoポイント | 200ポイント→移行先600ポイント |
楽天スーパーポイント | 200ポイント→移行先800ポイント |
ビックポイント | 500ポイント→移行先2500ポイント |
JALマイル | 500ポイント→1000マイル |
三菱UFJニコスギフトカード | 1550ポイント→6000円 |
QUOカード | 1000ポイント→4000円 |
全般的にJCBの方が交換レートは良い印象ですが、キャッシュバックはVISA・マスターの方が高レートです。
メトロポイントは貯まりやすい
東京メトロ乗車でメトロポイントがもらえる
東京メトロでは独自のポイントプログラム「メトロポイント」を実施しており、紐づけされたPASMOを使って東京メトロの改札を通り電車に乗ると、平日は1乗車あたり10ポイント、土日祝日は1乗車あたり20ポイントがプレゼントされます。
ANAマイル・クレジットカード会社のポイント・メトロポイントの3つが貯まる「ソラチカカード」でも同じサービスがありますが、もらえるメトロポイントはTo Me CARD Primeの方が5ポイント多いので、東京メトロのヘビーユーザーはお得です。
東京メトロの店舗や自販機の利用でもメトロポイントがもらえる
東京メトロには「メトロポイントPlus」というサービスもあり、東京メトロの店舗や自販機を紐づけされたPASMOで利用すると、店舗は200円(税込)につき1ポイント、自販機は100円(税込)につき1ポイントが貯まります。
メトロポイントPlusのロゴが掲示されていれば、自販機やキオスクだけでなくコインロッカーや商業施設の利用でもメトロポイントがもらえますので、ロゴをチェックしてください。
定期券購入ではメトロポイントとクレジットカード会社のポイント二重取り
東京メトロの売り場や券売機で定期券を購入すると、クレジットカード会社のポイント0.5%分に加えて、メトロポイントが1000円につき5ポイントもらえます。
合計では還元率1%となりますので、PASMO定期券を買うならTo Me CARD Primeは欠かせません。
年間利用額に応じてメトロポイントのボーナス
To Me CARD Primeでは以下のように、年間クレジット利用金額に応じてボーナスポイントがプレゼントされます。
- 30万円→100メトロポイント
- 50万円→300メトロポイント
- 100万円→1000メトロポイント
年間利用額に応じた特典としては先ほど紹介したクレジットカード会社のポイントの還元率アップもありますので、カードを使えば使うほどダブルでお得です。
貯まったメトロポイントの使い道
貯まったメトロポイントは、以下のような使い道があります。
移行先 | 移行レート |
PASMOへのチャージ | 10ポイント→10円 |
ANAマイル | 1000ポイント→600円 |
nanacoポイント | 200ポイント→移行先600ポイント |
楽天スーパーポイント | 200ポイント→移行先800ポイント |
クレジットカード会社のポイントは1ポイント=5円相当ですが、メトロポイントはそれよりも1ポイントあたりの価値が低いです。
それでも、PASMOチャージは交換可能ポイントの下限が低いので無駄なく交換できます。
■To Me CARD Primeのデメリット
PASMOとの2枚持ちが必要
To Me CARD Primeでザクザクポイントを貯めるにはPASMOが不可欠ですが、To Me CARD PrimeにはPASMOが搭載されていません。
現在PASMOを持っていないのであれば、PASMO一体型の「To Me CARD Prime PASMO」を発行するのがおすすめです。
年間50万円以上利用しないと年会費がかかる
To Me CARD Primeを年間50万円以上利用しないと、翌年度、本会員は2160円、家族会員は432円(JCB)または1080円(VISA・マスター)の年会費が発生します。
カードをあまり使わない人は維持コストがかかってしまうので、注意が必要です。
還元率0.5%はイマイチ
To Me CARD Primeのポイント還元率は0.5%ですが、正直還元率としてはパッとしません。
東京メトロのサービス利用や積極的なクレジット利用ができない人は、「REXカード」「リクルートカード」など年会費無料の他の高還元カードを使った方が良いでしょう。
まとめ
To Me CARD Primeは、1枚でクレジットカード会社のポイントとメトロポイントの2つのポイントが貯まるカードです。
カード会社のポイントは還元率0.5%ですが、年間カード利用額に応じてポイントアップ、さらに貯まったポイントの使い道もたくさんあります。
メトロポイントは、東京メトロのヘビーユーザーならばザクザクポイントを貯められるでしょう。
いずれにせよ、To Me CARD Primeは東京メトロユーザーならばぜひ選択肢に入れておきたいカードです。