クレジットカードを使って新幹線の乗車券や定期券を購入できることを知ってる人は多いと思いますが、普通乗車券も購入できるということを知ってる人は少ないのではないでしょうか。
この場合の普通乗車券は、JRなどの券売機で買える切符のことです。
実際どのようにして買うことができるのでしょうか? それを詳しく見てみましょう。
目次
クレジットカードでの切符の買い方
クレジットカードで切符を買う場合、券売機では買うことができません。
ではどのようにして買うのかというと、まずJRのみどりの窓口に行く必要があります。そして、そこにいる係員に「〇〇駅から△△駅までの切符をください」、と伝えて下さい。例えば東京駅から品川駅までとかですね。
その際必ず「カード払いでお願いします」と伝えて下さい。それだけで簡単にクレジットカードで切符を買うことができます。
もしみどりの窓口が混雑していて利用できなさそうであれば、紫色の「指定券売機」を利用しましょう。こちらでもカード決済で切符を購入することができます。
指定券売機はみどりの窓口の中や切符売り場のそばに必ず設置されています。
指定券売機の使用方法
●券売機に近づく
券売機に近づくと券売機自体が反応してメニューを表示してくれます。
↓
●メニュー内から選択
「普通券・普通回数券・変更・払い戻し」という項目を選択してください。これだけでJR全線と一部の連絡会車線の乗車券を購入することができるようになります。その後画面の指示に従ってクレジットカードを入れて、暗証番号を入力すれば決済が完了して切符を購入することができます。
昔はビューカードでしかカードの支払いはできませんでしたが、今ではJCB、Master、ダイナース、アメックスなどの様々なブランドのカードが使用可能になりました。
ただし、ビューカードならサインレスで定期券や乗車券が購入できるので、サインが面倒であればビューカードをおすすめします。
小銭の支払いでもカードは使える?
普通の乗車券の価格は一区間だと130円や150円くらいですよね。ここで気になるのは、小銭の支払いにもクレジットカードが使えるのかだと思います。
結論から言えば、小銭だからといって、支払いを拒否されることはありませんので安心してください。
したがって、例えばお財布に小銭等がなくても、みどりの窓口に行けばクレジットカードで切符を購入することができます。
もしポイントを貯めている人なら、むしろカードでポイントを買えばポイントが貯まるので、積極的にカードで支払うようにするのも良いでしょう。
私鉄や地下鉄でも問題なく使える?
私鉄や地下鉄でも定期の購入、交通系の電子マネーへのチャージなどにクレジットカードを使うことができます。乗車券に関しても今ではほとんどが利用できるようになりました。
ただ、クレジットカードの利用に関しては鉄道会社によって多少違ってくる部分があるので、一度確認をしてみると良いかと思います。
利用付帯の海外旅行損害保険を適用させる裏技
クレジットカードで普通乗車券を購入するメリットはポイントが貯まることだけではありません。ポイントが貯まる以外のメリットとしては、クレジットカードに利用付帯されている海外旅行傷害保険が適用されることが挙げられます。
例えば年会費無料の楽天カードは、日本を出国する前に公共交通乗用具か募集型企画旅行の料金を楽天カードで支払った場合にだけ海外旅行傷害保険が付帯されます。この公共交通乗用具とは、航空法、鉄道事業法、道路運送法などに基づいて適用される航空機、電車、船舶、バス、タクシーなどを言います。
もしタクシーで空港まで行くのであれば、その移動に使ったタクシー代をカードで支払えば問題ありません。しかし、高額になってしまうからタクシーを使いたくないという場合、タクシーよりも普通乗車券の方が安いので電車移動に変えて、そちらの支払いにカードを使えばOKです。
※カードによって適用条件が異なる場合があるので、必ず保険の適用条件を確認しましょう。
楽天カードならそれだけで最高2,000万円の海外旅行保険が適用されることになります。切符をクレジットカードで払うと履歴が残るので、後で交通費を確認したいときなどにも便利です。
※楽天カードの詳細についてはこちらの記事も確認してみてください。
切符を買う時、その都度領収書を発行するのは手間になりますよね?しかし、クレジットカードで支払えば後でWEB上で確認することができるのでとても便利です。
なお、クレジットカードの海外旅行保険については、下記の記事で詳細に説明しています。カードの保険を活用したい人は、こちらもぜひ確認してください。
クレジットカードで切符を買うメリット
先程も少し話したように、ポイントが貯まるカードだと乗車券等の購入でポイントを貯めることができるというメリットがあります。
ただ、それ以外にもメリットはあります。それは交通費がはっきりとわかることです。
いつも同じように会社に向かうだけであれば交通費ははっきりしていますが、そうでない場所へ行った時などは交通費がいくらかかったのか分からなくなりますよね。
そうした時にクレジットカードで支払いをしておくと、小銭を使うような少額でもカード明細に記録が残るので、いくら交通費がかかったのか後から確認しやすくなります。WEB上で見ることもできるのでいつでも確認できて便利です。
なお、suicaなどの電子マネーでも履歴は確認できるので、普段から使う頻度が高いならsuica付帯などのオートチャージ機能が付いたカードを利用する方が良いかもしれませんね。クレジットカードならオートチャージでもポイントを貯めることができるので、よりお得に利用できます。
電車の利用時にお得に使えるクレジットカード
To Me CARD Prime
通常のカード利用でカード会社のポイントが貯まる他、「電子マネー利用」「定期区間外の東京メトロ乗車」「定期券購入」で別途メトロポイントを貯めることもできるカードです。
メトロポイントは10ポイントで10円としてPASMOにチャージすることができるので、東京メトロに乗る人はどんどんお得になっていくという強力なメリットを持っています。
TOKYU CARD ClubQ JMB
東急線ユーザーならこちらのカードがおすすめです。東急線のPASMO定期券購入で最大3%のポイントを貯めることができます。オートチャージでさらに1%貯められるので、上手に使えばポイントをたくさん入手できます。
こちらも10ポイント10円としてPASMOへのチャージが可能です。
ビューsuicaカード
JRユーザーならオートチャージすることでポイント還元1.5%となるビューsuicaカードもおすすめです。
ビューsuicaカードはJR東日本の定期券の購入や新幹線の切符購入、さらにsuicaのチャージなどで利用することで、1,000円で6ポイントのビューサンクスポイントを貯めることができます。
貯まったポイントは1ポイントを2.5円分としてsuicaにチャージすることなどができますが、最低400ポイントからの利用になるので注意してください。
なお、このカードは今話題になってきているapplePayにも対応しています。iPhoneのsuicaアプリ上でカードを登録しておいて、オートチャージ設定にしておけば、クレジットカードを持ち歩く手間もなくなりますね。
クレジットで購入できないものもあります!
普通乗車券や定期などの購入には問題なく利用できるクレジットカードですが、唯一利用できないものもあります。
それが、回数券の購入です。
回数券がクレジットカードで購入できない理由は簡単で、「クレジットカードの現金化をカード会社が禁止しているから」です。
ほぼ全てのカード会社がこの現金化を禁止している為、回数券は購入ができないのです。
クレジットカードの現金化とは?
クレジットカードの現金化とは、換金目当てでカードで支払ったものを金券ショップ等に持ち込んで現金にすることです。
クレジットカードは後払いなので、利用者はショッピング枠(この金額まで後払いで使っても良いという枠)を実際の手持ち現金がなくても使うことができます。
その仕組みを悪用して、クレジットカードで後払いで購入したものを売却することで現金を入手することを現金化と呼んでいるのですが、当然後から購入分の金額を支払う義務がありますし、カード会社の会員規約でも換金目的のショッピング枠の利用は禁止されています。
電車の回数券は金券価値が高く、売る人には人気のものです。そのため現金化される可能性が高いこともあり、回数券だけは購入できなくなっているというわけです。
では、なぜ定期はクレジットカードで支払えるのかというと、定期は有効期限が決められているからです。その期限内で毎日でも使わないと元が取れないようになってるので、あまり欲しがる人はいないのです。そのため、現金化されるリスクは低く、クレジットカードで購入可能となってるということなのです。
青春18きっぷはクレジットカードで購入できる?
期間限定で発売される青春18きっぷは、基本的に購入する時はみどりの窓口に並ぶ必要がありますが、実は自動券売機でも購入することができます。
さらに、この青春18切符もクレジットカードで支払うことができるのです。
青春18きっぷを購入するためには
青春18きっぷを購入できるのはみどりの窓口と指定席券売機です。
最初の画面で「おトクなきっぷ」を選択します。
↓
●画面が変わったら
画面が切り替わったら「青春18きっぷ」を選択してください。 出てこなければ「フリーパス(乗り放題)タイプ」を選択しても出てくると思います。
この辺は東日本、西日本で少し購入までのメニューの画面が少し違うので気を付けて下さい。
↓
●表示されたらフリーエリアを選択
画面が切り替わると、「青春18きっぷ フリーエリア」と「北海道&東日本パス」の二つが出てくるので青春18きっぷの方を選択してください。
「フリーパス(乗り放題)タイプ」の方を選択する画面だと選択すると、選択画面が4つ出てきますけど、書き方は同じなので、「青春18きっぷ フリーエリア」を選択してください。
↓
●人数選択
何人で使用するかを選択する画面が出てくるので人数を入れます。料金は固定で11,580円です。
↓
●入力確認画面
選択が終わると入力確認画面が出てくるので、間違いがないかを確認してから支払いになります。この時、現金またはクレジットカードを入れると自動で支払いが行われます。支払いが完了すれば発券されて終わりです。
このように、指定席券売機で購入する時にクレジットカードでの支払いも問題なく行うことができます。
クレジットカードで支払いをすればポイント還元されるので、お得になりますね。
青春18きっぷの購入で気をつけたいこと
青春18きっぷにはフリーエリアと表示されてますが、実際は「全国のJR路線で使える」という意味になります。その為、新幹線や特急券との併用で乗車することはできませんので気を付けてください。
そして、もう一つ注意したいのは「JRと直通運転してる第三セクター路線では乗車に使用できない」ということです。このルールが少しややこしいので気を付けたいところです。
東京メトロ24時間券ってなに?
お得に1日中自由に乗り降りができる切符は他にもありますよね。例を挙げると東京メトロ24時間券です。
元々、東京メトロ1日乗車券と言われていた物が、2016年3月26日に新しく東京メトロ24時間券という名前に変更になりました。ただ、券の内容はそこまで変わらないので基本的には言い方が変わっただけと考えて良いと思います。
仕事などで都内を移動するような方は定期券内でない場所も行くことが多いと思いますが、そうなるとあっという間に交通費が1,000円を超えることもあるかと思います。
そうした時に役に立つのがこの東京メトロ24時間券です。
東京メトロ24時間券は東京メトロの全駅で一日に何回でも乗り降りができる切符で、大人600円、子供300円で購入することができるのでお得になります。
東京メトロ24時間券と東京メトロ1日乗車券の違いは?
あまり違いはないと述べましたが、新しく変わった部分もあります。
それは1日の計算の仕方です。
今までの東京メトロ1日乗車券は購入した日にしか使用できないものでしたが、新しくなった東京メトロ24時間券は改札に券を入れてから24時間使えるようになりました。
今までは日にちをまたいでしまうと使えなくなってしまうので、少し使い勝手が悪かった部分もありましたが、24時間券に変わったことで以前より便利になっています。
東京メトロ24時間券の使用範囲
東京メトロ24時間券は東京メトロ全路線で使えます。
その範囲は、半蔵門線、東西線、副都心線、銀座線、丸ノ内線、千代田線、南北線、日比谷線、有楽町線内です。
ただ、都営地下鉄(三田線、浅草線、新宿線、大江戸線)に乗り換える際は使用することができないので注意してください。
東京メトロ24時間券はクレジットで購入することができるのか?
便利でお得に利用できる東京メトロ24時間券ですが、クレジットカードで購入することができるのか、気になる所だと思います。
結論から言えば、東京メトロ24時間券をクレジットカードで買うことはできません。東京メトロ24時間券を購入する場合は、現金あるいはPASMOやsuicaなどを使う必要があります。
ただ、PASMOやsuicaに予めクレジットカードでチャージをしておけば、間接的ではありますが、クレジットカードで購入することもできます。
まとめ
電車の普通乗車券や定期券は、買える場所の制限などが多少あるものの、クレジットカードで購入することが可能です。青春18きっぷもクレジットカード支払い可能なので、これから使う予定がある人は覚えておきましょう。
日頃使う定期券などをクレジットカードで買えば、ポイントを入手できてお得になりますし、クレジットカードによっては乗車するだけでポイントが得られるものもあります。
電車移動が多い人は、クレジットカードを賢く使ってお得な生活を送ってみてください。