「もうすぐ退職するけど、クレジットカードはその前に申し込んだ方が良い?」
「退職後にゆっくり申し込もうとすると審査が難しくなってしまったりする?」
クレジットカードに申し込もうと思ったタイミングと退職のタイミングが重なってしまうと、こうした疑問が湧いてくることもありますよね。
また、「今持ってるカードの有効期限がもうすぐ切れるけど、退職して無職の状態だともしかして更新できない?」という不安を持っている方もいるでしょう。
このページでは、退職がクレジットカードの申し込みや更新にどのような影響を与えるのかについて詳しくお伝えをしていきます。
退職前に申し込むのにおすすめのクレジットカードも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
退職前にクレジットカードは作った方が良い
さて、いきなり結論から書きますが、可能であればクレジットカードは退職する前に作っておいた方が良いです。
理由は簡単で、退職後に無職になってしまうと審査に通りにくくなってしまうからです。
クレジットカードの申込時の審査では、申込者の支払い能力(返済能力)が主に確認されます。多くのクレジットカードの入会条件にもあるように、クレジットカード利用分を返済できる「安定継続収入のある方」である必要があるからです。
転職ではなく退職の場合、その後は無職となって継続収入がなくなってしまいますので、審査に通るのは難しくなってしまうのです。
なお、退職して専業主婦(主夫)になる場合は話が別なので、下記の記事も参考にしてみてください。
退職のどのくらい前に作るのが良い?
クレジットカードに申し込んだ後には、クレジットカード会社による審査が行われます。
場合によっては勤務先に在籍確認が行われることも考えられるため、できれば余裕を持って2週間~1ヶ月前くらいには申し込みを済ませておくと良いでしょう。
退職日が直近に迫っている場合は、すぐに発行が完了するクレジットカードに申し込むことも一つの方法です。
下記記事では即日発行可能なクレジットカードを紹介していますので、間もなく退職という方はこちらを参考にしてみてください。
退職前に作っておくのにおすすめのクレジットカード
現在クレジットカードを持っておらず、退職前にクレジットカードを作っておきたいという方におすすめのカードは下記の3枚です。
楽天カード
年会費 | 無料 |
ポイント | 楽天スーパーポイント |
ポイント倍率 | 1% |
新規の加入で5,000円相当のポイントがきて、さらにポイント還元率は1%なので、利用すればするだけポイントを貯めることができるクレジットカードになります。
さらに、楽天市場で買い物をすると、通常1%のポイント還元率が3倍になります。
不正安心制度や商品未着あんしん制度などのネットショッピング時のトラブルに対しての制度もあるため、安心して買い物をすることができるカードです。
エポスカード
年会費 | 無料 |
ポイント | エポスポイント |
ポイント倍率 | 0.5% |
マイルやモディなどで年に4回ほど開催されているマルコとマルオの7日間で、ほとんどの商品を10%割引で購入することができます。
さらに、他にもレストラン、カラオケ、遊園地等の優待店舗が10,000以上あるので、使用できるシーンが多数あります。
さらに、ポイントは失効することがないので、いつでも使用することができ、海外旅行傷害保険が自動で付帯されるので、旅行のシーンでも活躍するカードです。
JALカード
年会費 | 初年度無料/2年目以降2,160円 |
ポイント | JALマイル |
ポイント倍率 | 0.5%~1% |
入会ボーナスが1,000マイル入り、年間初回搭乗ボーナスでさらに1,000マイル貯めることができます。
搭乗ごとにボーナスフライやマイル10%プラス、ショッピングでも通常では200円毎に1マイルを貯めることが可能なので、JALを多く利用する方や、旅行好きな方にはおすすめしたいクレジットカードです。
機内の販売、航空免税店、さらにはJALパックの割引などの特典もついています。
カード会社に退職した旨を報告する必要はあるのか
無事にクレジットカードを入手できた、あるいは既にカードを持っている人が気になるのは、「退職した旨をクレジットカード会社に伝える必要はある?」「退職を伝えたことでデメリットはある?」という点ではないでしょうか。
規約上はカード会社に報告する必要がある
カードの申し込み時に伝えていた会社を退職した場合は、厳密にはカード会社に伝えなくてはいけません。
それは、クレジットカードの利用規約にそう書いてあるからです。
第16条(届出事項の変更)
[1]会員の住所、氏名、電話番号、勤務先、引落し口座等に変更があった場合は、すみやかに当社にお届けいただきます。引用元:エポスカード会員規約
クレジットカードの申し込み時にはこうした利用規約に同意をしているはずなので、規約で定められた通りに変更についてはカード会社に届け出なければいけないのです。
実際は報告をしなくてもほぼ問題ない
利用規約上は退職について届け出を行う必要があると述べましたが、実際は届け出なかったからと言ってカードが没収されてしまったりということはほぼありません。
クレジットカード会社にとって大事なのは「返済能力があるかどうか」です。仮に退職をしていたとしても、毎月の支払いに延滞などがなければカード会社的には問題がないのです。
逆に、支払いが滞っている状況であれば、職のあるなしに関係なくクレジットカード会社は「支払い能力のない人」として判断します。その結果としてクレジットカードを更新できなくなることもあるでしょう。
結論としては、「(貯蓄があるなど)支払いに問題がない状態であれば報告をしなくてもデメリットはほぼないが、支払いができなくなりそうであればしっかり報告をしておいた方が良い」というものになります。
支払いが滞っているので確認してみたら実は退職してた、というのはクレジットカード会社的に非常に心証が悪くなってしまうので、避けた方が賢明です。
退職後に信用情報が変更されるのはいつか
クレジットカード会社は主にCICという信用情報機関を使って顧客の信用情報(いわゆるブラック情報など)を共有しています。
この情報には就業状況も含まれているため、退職したことが信用情報機関加盟の業者に伝われば情報がアップデートされ、他のカード会社でも確認できるようになります。
そのため、例えば新しいクレジットカードに申し込んだ場合など、勤務に関する情報を該当する信用情報機関に加盟している業者に伝えた時に、それに伴って情報が更新されるという認識で問題ありません。
本当はカード規約に則って退職時に変更を伝えた方が良いのですが、伝えていない場合はこうしたタイミングで情報が変更される場合もあると覚えておきましょう。
退職したら今持っているクレジットカードはどうなる?
「退職すると新しいクレジットカードを作りにくくなることは分かったけど、今持っているカードの更新とかは大丈夫なの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
以下で現在持っているカードへの影響について述べていますので、確認してみてください。
支払いが滞ったりしていなければ基本的に更新される
既に述べた通り、クレジットカード会社としては「返済ができる人かどうか」が一番大事です。そのためたとえ退職したとしても、これまでの支払い履歴に問題がなければ基本的には更新されます。
更新されなかった場合は、退職ではなく「これまで全然クレジットカードを使用していなかった」「債務整理を行った」「支払い延滞を繰り返していた」などの方が理由として可能性が高いのです。
これまで問題なく普通に使用してきていたのであれば、更新について心配する必要はないでしょう。
カードが没収(利用停止)されることはほぼない
これまでに支払い遅延などをしていない場合、退職したことによってすぐにクレジットカードを停止されてしまうようなことはほぼありません。
退職後も、基本的には手元のカードを使い続けることができるのです。
ただし、収入がなくなったことで支払いに遅れが出るようになると、当然クレジットカードを使えなくなる可能性も上がってくるので、返済が難しくなるようであればカードの使用を控えるか、再就職などを考えた方が良いでしょう。
利用限度額については下がる可能性もある
退職したからと言って利用限度額を下げられてしまうことはあまりないと言われていますが、下がる可能性が全くないわけではありません。
万一下がってしまった場合、再就職後に改めて利用額を上げる申請をすると良いでしょう。
無収入の状態では利用限度額を上げることは難しいので、退職後に限度額が下げられてしまった場合、上げる申請をする前に安定収入を確保することから始めることをおすすめします。
なお、利用限度額を上げる方法については下記の記事で詳しく説明しているので、併せて読んでみてください。
定年退職する場合
勤めていた会社を定年退職して年金受給者となる場合でも、新しいクレジットカードを作れる可能性は十分にあります。
例えば下記のG.Gマーク付イオンカードなどはシニア向けのクレジットカードとなっていて、55歳以上の人だけが申し込めます。
年会費 | 無料 |
ポイント | ときめきポイント |
ポイント倍率 | 0.5% |
こうしたシニア層もターゲットとしたクレジットカードであれば、60歳以上でも審査を通過できる可能性は低くないでしょう。
なお、クレジットカードの審査ではこれまでのクレジットカードの利用履歴(いわゆるクレヒス)が重要になってくるので、継続的にクレジットカードを使用していたのであれば、なおのこと審査には通りやすくなります。
定年退職して再就職の予定がない場合でも、新しくクレジットカードへの申し込みが全くできないわけではありませんのでご安心ください。
まとめ
退職後、新しくクレジットカードに申し込む場合は、継続安定収入がある状態の方が審査に通りやすくなるので、退職前に申し込んだ方が通過率は良くなります。
既に持っているカードは、これまで問題なく使用していたのであれば基本的に引き続き使い続けることができますが、不安であれば規約に則ってしっかりカード会社へ報告をしておくと良いでしょう。
特に、収入がなくなったことで支払いが難しくなることが考えられる場合、トラブルを避けるためにしっかりと伝えておいた方が良いケースもあります。
退職をすると生活スタイルが大きく変わることも多いので、年会費のかかるカードを解約して年会費無料のカードにするなど、手持ちのカードを洗い直してみるのも良いかもしれませんね。
ぜひこの記事の内容を参考に、クレジットカードについて見直しをしてみてはいかがでしょうか。