突然ですが、新社会人の皆さんはクレジットカードを持っていますでしょうか?
JCBの調査「クレジットカードに関する総合調査 2017年度版 調査結果レポート」によると、20代のクレジットカード保有率は男性69.2%、女性73.3%でした。他の世代よりは有意に少ないものの、約7割の人がクレジットカードを所持していることになります。
多くのクレジットカードが18歳以上でないと申し込むことができず、10代のうちにクレジットカードを持ち始める人は少ないことを考えると、20代のうちにクレジットカードを持ち始めるという人は非常に多いということが分かりますね。
実は、新社会人になるタイミングでクレジットカードを持つことには少なくないメリットがあります。
このページでは、クレジットカードについての情報を発信しているkurekaRu編集部より、新社会人におすすめのクレジットカードと、それに関連する知識をお伝えしていきます。クレジットカードをこれから入手しようと考えている新社会人の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
新社会人におすすめのクレジットカード3選
新社会人の方におすすめのクレジットカードは、下記の3つです。
三井住友VISAデビュープラスカード
18~25歳の人だけ申し込むことができる、学生・新社会人向けのカードです。年会費は初年度無料で、年1回利用していれば翌年度も無料になるので、普通に使っていれば実質無料となります。
また、入会後3ヶ月間はポイント(ワールドプレゼントポイント)が5倍貯まり、それ以降も通常のカード(クラシックカード)の2倍のポイントが貯まります。通常は1,000円の利用で1ポイントなので、デビュープラスカードなら1,000円で2ポイント貯まるということですね。
ワールドプレゼントポイントはiDバリューやVJAギフト券、楽天スーパーポイントなどと交換すると1ポイント5円相当となるため、実質還元率1%となり、ポイントを貯めたい人にもおすすめできるカードです。
このカードは26歳になった時にプライムゴールドカードへランクアップされますが、ゴールドカードを希望しない場合は通常のクラシックカードへ切り替えることも可能です。
JCB CARD W
39歳以下の人だけ申し込むことができるJCBのカードです。常にポイントが通常のカードの2倍付与されるだけでなく、年会費も無料なので、初めてカードを持つ新社会人でも安心して申し込むことができます。
貯まるポイントはOki Dokiポイントで、通常は1,000円につき1ポイント貯まりますが、このカードの場合は2倍の2ポイントが溜まります。
それだけでなく、JCB優待店(JCBオリジナルシリーズパートナー)ではさらに多くのポイントを貯めることが可能で、例えばセブンイレブンやAmazonでは3倍のポイントを入手することができます。
貯まったOki Dokiポイントは「JCBプレモ Oki Dokiチャージ」に交換すると1ポイントが5円相当になるので、2倍付与で還元率1%、優待店ならそれ以上の還元が期待できるということになります。
よく使うお店がJCB優待店の場合は群を抜いてお得になるカードなので、一度チェックしてみると良いでしょう。
楽天カード
年会費無料かつポイント還元率1%と、分かりやすくお得なカードです。VISA、Mastercard、JCBの3つから国際ブランドを選ぶことができるのも便利ですね。
楽天市場で楽天カード支払いをするとポイント倍率が+2倍されて3倍となるので、使い勝手の良い楽天スーパーポイントをどんどん貯めていくことができます。
普段楽天市場を利用する人であれば、深く考えず楽天カードを選べば良いとすら言える優秀なカードです。
楽天カードは下記の記事にも詳しい説明を載せていますので、併せて参考にしてみてください。
新社会人のクレジットカードの選び方
これからクレジットカードを持とうとしている新社会人の方は、下記のポイントに注目してクレジットカード選びを行うと、後悔しづらくなります。
年会費で選ぶ
よほど給料の高い大手企業に就職した人でもなければ、新社会人の給料はそこまで多くないでしょう。それなのに年会費の高いハイステータスなクレジットカードを持ってしまうと、後々後悔してしまう可能性があります。
カード支払い額が多くないうちは、年会費がポイント還元を上回ってしまい、トータルで得ができなかったということになるかもしれません。
そのため、可能であれば年会費無料のカードを持つようにすると、ポイント面等のメリットだけ享受して得をすることが可能です。年会費無料ではなくとも、特定の条件を満たすことで次年度の年会費が無料になるカードであれば、条件次第では良い選択肢となるでしょう。
以下の記事では年会費無料のカードをまとめていますので、併せてご確認ください。
国際ブランドで選ぶ
初めてクレジットカードを持つ場合は、そのクレジットカードが様々なところで使用できるように、VISA、Mastercard、JCBのうちいずれかの国際ブランドのカードを持つようにすると良いでしょう。
海外旅行をする可能性があるなら、VISAかMastercardのクレジットカードをまず1枚持っておくと安心できます。2枚目以降を持つ場合も、1枚目とは違う国際ブランドのカードを選ぶようにすると、使用できる場所が広がります。
国際ブランドについては以下の記事で詳しく書いています。
ポイント還元率で選ぶ
クレジットカードを持つ大きなメリットの一つが、ポイント還元です。還元率の高いクレジットカードを選ぶことで、日々の支払いから少なくない額の還元を受けることができて、金銭面のメリットを得られます。
おすすめなのは、固定費をクレジットカードで支払うことです。毎月発生する費用をクレジットカード払いにするだけで、年間で大きな額の還元となります。
<クレジットカード払いができる主な固定費>
- 携帯電話代金
- インターネット料金
- 水道光熱費
例えば還元率1%のクレジットカードで月10,000円の支払いをした場合、年間で1,200円分の還元を受けられる計算になります。実際は月10,000円よりも多く固定費を支払っている人が多いと思うので、年間数千円分はメリットがあるでしょう。
これに加えて、ネットショッピングの支払いやたまに行く旅行の代金など、意識的にクレジットカードで支払うようにするだけで、手元にポイントとして戻ってくるお金が増えていきます。
年間でクレジットカードで支払うお金が100万円となったら、1%還元で1万円です。ここまでくると、丸1日働いた給料に近い金額を得られるということになりますね。
クレジットカードの高還元の目安は還元率1%です。ぜひ還元率1%以上のクレジットカードを選んで、ポイントを貯めてみてくださいね。
なお、ポイントではなくマイルを貯めたい場合は、下記の記事を参照してみてください。
よく使うサービスで選ぶ
特定のサービスを頻繁に使うという人は、そのサービスに適したカードを持つとポイント面等のメリットが大きくなります。
例えば楽天市場をよく使う人は、楽天カードで支払うようにすると購入分のポイント還元率が最低でも3%になります。よく旅行するという人なら、Booking.comカード を使って専用サイトから予約すれば、宿泊額の5%のポイントが追加付与されます。
こうした特定サービスにおけるメリットを打ち出しているカードは多いので、いつも使っているサービスがあるという人は、そのサービスがお得になるクレジットカードがないか一度確認してみると良いでしょう。
ポイント以外のメリット
ポイントが得られるという点だけでなく、新社会人がクレジットカードを持つことによるメリットには下記のようなものもあります。
便利に支払いを済ませることができる
クレジットカードを持たないまま一人暮らしを始めた新社会人の中には、公共料金などの支払いをいちいち払い込み用紙で行うことが大変だと感じている人も多いのではないでしょうか。
クレジットカード支払いの登録を済ませることで、それ以降の料金はずっと自動で引き落とされるため、わざわざ払い込み用紙を持ってコンビニへ行くなどする必要がなくなります。
大した手間ではないように思えて、意外と面倒なのがこうした支払いです。払ったかどうか不安になってしまうこともなくなるので、社会人になったらクレジットカードを活用して便利に支払いを済ませましょう。
クレヒスを育てることができる
早いうちからクレジットカードを持ち、滞りなく支払いを済ませていくことで、良好なクレヒスを育てていくことができます。
良い状態のクレヒスがあれば、今後ステータス性の高いカードを持ちたいと思った時に、審査がスムーズに進むようになるでしょう。
クレヒスについての詳しい説明は、下記ページを参照してみてください。
いずれハイステータスなカードを持ちたいと思っている新社会人の方は、今のうちからクレジットカードを使って、クレヒスを育てていきましょう。
新社会人のクレジットカードの審査は厳しい?
新社会人のうちは収入もそこまで多くなく、勤続年数もまだ短いので、審査に通るのが難しいのではないかと思う人もいるでしょう。
ですが、新社会人の年収が低く、勤続年数が短いのはある意味当たり前なので、そこまで不安に思う必要はありません。クレジットカード会社は早いうちからカード会員を増やしたいと考えているので、そのあたりは気負わなくても良いでしょう。
不安に思う場合は、若年層のみの年齢制限が設けられているクレジットカードに申し込んでみることをおすすめします。例えば三井住友VISAデビュープラスカードは25歳までしか申し込むことができないので、年収が低いことなどは十分想定されていることが考えられます。
年収や勤続年数よりはむしろ、携帯電話の端末料金の分割払いを延滞したことはないか、同時期に複数のクレジットカードに申し込んでいないかといった内容の方が審査に影響を与えるので、万一審査に通らなかった時はこれらのことを確認してみてください。
年収の記入方法
まだ1年働いていなくて正確な年収が出ていない場合、年収を記入する欄には一般的に見込み年収を記入します。毎月の給料の総支給額(≠手取り)を12倍し、ボーナスを追加して年間の見込み額を算出してください。
まとめ
「クレジットカードに関する総合調査 2017年度版 調査結果レポート」によると、クレジットカード保有率は20代で約7割となり、それから30代、40代と年齢が上がるにつれて増加していきます。
遅かれ早かれ8~9割の人がクレジットカードを所持することになるので、新社会人のうちにクレジットカードを持っておくと、支払いが便利になったり、ポイントが貯まったり、クレヒスを育てられるなどのメリットがあるでしょう。
おすすめは若いうちしか申し込むことのできない三井住友VISAデビュープラスカードやJCB CARD Wなどです。ポイント倍率などが通常カードに比べて優遇されているので、このチャンスを逃さないようにしましょう。